「脈がバラバラする」「突然動悸が始まる」「血圧計に不整脈と表示された」という症状から、心房細動が見つかることがあります。
一方、心房細動があっても自覚症状がなく、健康診断、家庭用血圧計、スマートウォッチなどをきっかけに発見される方もいます。
心房細動で注意すべきことは、動悸だけではありません。
心臓内に血栓ができて脳梗塞につながることや、脈が速い状態が続いて心不全を起こすことがあります。
心房細動の治療には、脳梗塞を予防する抗凝固療法、脈拍数を調整する薬物治療、正常な脈を維持する薬物治療、カテーテルアブレーションなどがあります。
すべての方にアブレーションが必要なわけではありません。
薬物治療で経過をみる方も、アブレーションを受ける方も、脳梗塞の危険性と心臓の状態を継続して確認することが大切です。
心房細動とはどのような不整脈ですか?
心房細動とは、心臓上部にある心房で不規則な電気信号が多数発生し、心房が細かく震えるように動く不整脈です。
正常な心臓では、洞結節から発生した電気信号が心房から心室へ規則正しく伝わります。
心房細動になると、心房内で発生した多数の電気信号の一部が不規則に心室へ伝わります。
その結果、手首で触れる脈は速くなったり遅くなったりしながら、バラバラになります。
心房細動は、発症しただけで直ちに心臓が止まる不整脈ではありません。
しかし、脳梗塞や心不全の原因となることがあるため、症状がなくても適切な評価と治療が必要です。
心房細動にはどのような症状がありますか?
心房細動の症状には個人差があります。
- 心臓がドキドキする
- 脈の間隔がバラバラする
- 脈が飛ぶ
- 胸がざわざわする
- 息切れ
- 胸の不快感
- 疲れやすい
- めまい
- 運動するとすぐ苦しくなる
- 以前より歩く速度が遅くなった
発作が始まった瞬間が分かる方もいれば、いつから心房細動になっているのか分からない方もいます。
高齢者では動悸が目立たず、「以前より疲れやすい」「階段で息が切れる」という変化だけが現れる場合もあります。
症状の強さと脳梗塞の危険性は一致しません。
症状がない心房細動でも、脳梗塞を予防する治療が必要になることがあります。
心房細動にはどのような種類がありますか?
心房細動は、発作が続く時間や治まり方によって分類されます。
| 心房細動の種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| 発作性心房細動 | 発作が7日以内に自然停止する |
| 持続性心房細動 | 7日を超えて持続する、または停止させるために治療が必要になる |
| 長期持続性心房細動 | 正常な脈へ戻す治療を検討している状態で、1年以上持続している |
| 永続性心房細動 | 患者さんと医師が相談し、正常な脈へ戻す治療を行わず管理する方針とした状態 |
発作性心房細動でも、発作を繰り返すうちに持続時間が長くなり、持続性心房細動へ進行する場合があります。
発作性だから安全、持続性だから必ずアブレーションが必要という区分ではありません。
年齢、症状、持続期間、心臓の状態、脳梗塞の危険性、本人の希望を踏まえて治療を選択します。
心房細動の原因や危険因子は何ですか?
心房細動は、加齢に伴って起こりやすくなります。
次の病気や生活習慣も発症や進行に関係します。
- 高血圧
- 心不全
- 心臓弁膜症
- 冠動脈疾患
- 心筋症
- 糖尿病
- 甲状腺機能亢進症
- 慢性腎臓病
- 睡眠時無呼吸症候群
- 肥満
- 多量の飲酒
- 喫煙
- 睡眠不足
心臓に明らかな病気がない方にも心房細動は起こります。
比較的若い方では、飲酒、睡眠不足、脱水、強いストレスなどが発作のきっかけになる場合があります。
ただし、特定のきっかけを避けるだけで、すべての発作を防げるとは限りません。
心房細動はなぜ脳梗塞を起こすのですか?
心房細動になると、心房が規則正しく収縮できなくなります。
特に左心房の一部に血液がよどむと、心臓内に血栓ができることがあります。
その血栓が血流に乗って脳へ運ばれ、脳の血管を塞ぐことで心原性脳塞栓症が起こります。
心原性脳塞栓症は比較的太い血管が突然詰まることがあり、広い範囲の脳梗塞につながる場合があります。
心房細動が見つかった場合は、次のような危険因子を確認します。
- 年齢
- 高血圧
- 糖尿病
- 心不全
- 脳梗塞や一過性脳虚血発作の既往
- 血管疾患
- 腎機能
- 出血しやすさ
脳梗塞の危険性が高い場合は、血栓ができるのを防ぐ抗凝固薬を使用します。
発作性心房細動で普段は正常な脈に戻っている方も、脳梗塞の危険性を評価する必要があります。
心房細動による脳梗塞を疑う症状はありますか?
次の症状が突然現れた場合は、脳梗塞の可能性があります。
- 顔の片側がゆがむ
- 片方の腕や脚に力が入らない
- ろれつが回らない
- 言葉が出ない
- 相手の言葉を理解できない
- 片目が見えにくい
- 急に歩けなくなった
症状が短時間で改善しても、一過性脳虚血発作の可能性があります。
これらの症状が現れた場合は、救急要請を検討してください。
心房細動はどのように診断しますか?
心房細動の確定には、心房細動が起きている時間の心電図記録が必要です。
12誘導心電図
診察時の心電図を記録し、脈の規則性や心房細動の特徴的な波形を確認します。
持続性心房細動であれば、通常の心電図で診断できることが多くなります。
ホルター心電図
小型の心電計を装着し、日常生活中の心電図を記録します。
診察時には治まっている発作性心房細動や、夜間だけ起こる心房細動を調べます。
動悸や息切れが起きた時刻と心電図を照らし合わせることもできます。
スマートウォッチや携帯型心電計
スマートウォッチなどで記録した心電図は、診断の参考になる場合があります。
可能であれば、判定結果だけでなく実際の心電図波形を保存してください。
ただし、機器による「心房細動の可能性」という表示だけで診断を確定したり、正常表示だけで心房細動を否定したりすることはできません。
心臓超音波検査
心臓の大きさ、心機能、左心房の拡大、心臓弁膜症などを確認します。
心房細動の治療方法や、正常な脈を維持できる可能性を考えるうえでも役立ちます。
血液検査
貧血、甲状腺機能、腎機能、肝機能、電解質などを確認します。
抗凝固薬や抗不整脈薬を安全に使用するためにも、腎機能や肝機能の確認が必要です。
心房細動の治療はどのように決めますか?
心房細動の治療には三つの目的があります。
- 脳梗塞を予防する
- 速すぎる脈拍を調整する
- 正常な脈を維持する
この三つは、それぞれ別に判断します。
アブレーションによって正常な脈へ戻った場合でも、脳梗塞の危険因子があれば抗凝固薬を継続することがあります。
反対に、アブレーションを行わなくても、抗凝固薬と脈拍数を調整する薬によって安定して管理できる方もいます。
脳梗塞を予防する抗凝固療法とは何ですか?
抗凝固薬は、心臓内に血栓ができるのを防ぎ、心房細動による脳梗塞の危険性を下げる薬です。
現在は、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が広く使用されています。
機械弁を使用している方や、中等度以上の僧帽弁狭窄症がある方などでは、ワルファリンを選択します。
抗凝固薬には出血の危険性があるため、年齢、体重、腎機能、併用薬などを確認して薬の種類と用量を決めます。
アスピリンなどの抗血小板薬は、心房細動による脳梗塞を防ぐ抗凝固薬の代わりにはなりません。
歯科治療、内視鏡検査、手術などを受ける場合も、自己判断で抗凝固薬を中止しないでください。
脈拍数を調整する治療とは何ですか?
心房細動のままでも、脈拍数を適切な範囲に調整する治療をレートコントロールと呼びます。
脈が速すぎる状態を抑えるため、ベータ遮断薬などを使用します。
心房細動が長期間続いている方、正常な脈へ戻しても再発を繰り返す方、症状が少ない方などでは、レートコントロールを中心に治療する場合があります。
脈拍数が落ち着くと、動悸や息切れが軽くなることがあります。
ただし、薬の効果が強すぎると脈が遅くなり、めまい、倦怠感、息切れが起こることがあるため、心電図と脈拍を確認しながら調整します。
正常な脈を維持する薬物治療とは何ですか?
心房細動を停止させ、正常な脈を維持する治療をリズムコントロールと呼びます。
抗不整脈薬を使用し、心房細動の発作を減らしたり、発作の持続時間を短くしたりします。
薬の選択は、心機能、冠動脈疾患、心筋症、腎機能、心電図所見などによって異なります。
薬物治療だけで良好に管理できる方もいます。
一方、薬の効果が不十分な場合、副作用がある場合、薬を長期間継続することを避けたい場合には、カテーテルアブレーションを検討します。
電気的除細動とは何ですか?
電気的除細動は、短時間の麻酔や鎮静を行い、胸部から電気刺激を与えて心房細動を正常な脈へ戻す治療です。
持続性心房細動を正常な脈へ戻す場合や、心房細動によって心不全が悪化している場合などに行います。
電気的除細動だけでは心房細動の原因となる電気信号が残るため、再発することがあります。
再発を抑える薬物治療やカテーテルアブレーションを組み合わせる場合があります。
心房細動が一定期間続いている場合は、除細動前後の抗凝固療法や、心臓内に血栓がないことの確認が必要です。
心房細動のカテーテルアブレーションとは何ですか?
カテーテルアブレーションは、足の付け根などの血管から細いカテーテルを心臓へ進め、心房細動の発生や持続に関係する心筋を治療する方法です。
心房細動の多くは、左心房へ血液を運ぶ肺静脈の周囲から発生する異常な電気信号をきっかけに始まります。
そのため、心房細動アブレーションでは、肺静脈からの電気信号が左心房へ伝わらないようにする肺静脈隔離が治療の中心になります。
アブレーションは、心房細動が二度と発生しないことを保証する治療ではありません。
心房細動の発作をなくす、発作回数を減らす、正常な脈を維持しやすくする、症状や生活の質を改善することを目指します。
心房細動アブレーションにはどのような種類がありますか?
現在行われている主な心房細動アブレーションには、次の方法があります。
| 治療方法 | 主な仕組みと特徴 |
|---|---|
| 高周波カテーテルアブレーション | 高周波電流による熱で心筋を点状に治療する |
| 冷凍バルーンアブレーション | バルーンで肺静脈周囲を冷却して治療する |
| ホットバルーンアブレーション | 温めたバルーンで肺静脈周囲を治療する |
| パルスフィールドアブレーション | 短時間の高電圧電気パルスで心筋を治療する |
いずれの方法も、肺静脈を左心房から電気的に隔離することが基本です。
「新しい方法がすべての患者さんに最も適している」ということではありません。
心房細動の種類、左心房や肺静脈の形、合併している不整脈、過去の治療歴、治療施設の設備などによって方法を選択します。
高周波カテーテルアブレーション
カテーテルの先端から高周波電流を流し、熱によって心筋を治療する方法です。
三次元マッピングシステムで心臓内の電気信号とカテーテルの位置を確認しながら、肺静脈の周囲を点状につないで治療します。
患者さんごとの心臓の形や不整脈の状態に合わせて、治療範囲を調整しやすい方法です。
肺静脈隔離に加えて、心房粗動など別の不整脈を治療する場合にも使用します。
冷凍バルーンアブレーション
肺静脈の入り口にバルーンを当て、冷却することで肺静脈を隔離する方法です。
一回の冷却で肺静脈周囲をまとめて治療できる特徴があります。
肺静脈の形や合併している不整脈によっては、高周波カテーテルを併用する場合があります。
ホットバルーンアブレーション
肺静脈の入り口にバルーンを当て、温めることで肺静脈周囲を治療する方法です。
バルーンの大きさや位置を調整しながら治療します。
患者さんの心臓や肺静脈の形を確認し、適しているか判断します。
パルスフィールドアブレーション
パルスフィールドアブレーション(PFA)は、短時間の高電圧電気パルスを用いる非熱的な治療方法です。
高周波による加熱や冷凍を使わずに、主に心筋細胞へ作用させます。
日本でも心房細動治療として導入され、定められた施設基準と実施医基準を満たす医療機関で行われています。
治療時間の短縮などが期待されていますが、合併症がない治療ではありません。
塞栓症、冠動脈攣縮、血管合併症、鎮静や麻酔に伴う問題などが起こる可能性があります。
機器の新しさだけで決めず、治療の目的と患者さんの状態に合った方法を選ぶ必要があります。
肺静脈隔離以外の治療を行うことはありますか?
持続性心房細動やアブレーション後の再発例では、肺静脈以外の部位が心房細動の発生や持続に関係している場合があります。
患者さんの状態に応じて、次の治療を追加することがあります。
- 再び電気が通るようになった肺静脈の再隔離
- 心房粗動の原因となる回路の治療
- 肺静脈以外から発生する異常な電気信号の治療
- 左心房後壁の隔離
- 心房内の線状アブレーション
治療範囲を広げれば、必ず再発が減るわけではありません。
追加治療の効果が明確でない方法もあるため、心房細動の種類、心臓内の電気信号、過去の治療内容を確認して必要性を判断します。
どのような場合にアブレーションを検討しますか?
次のような場合に、カテーテルアブレーションを治療選択肢として検討します。
- 動悸、息切れ、疲れやすさなどの症状がある
- 心房細動の発作を繰り返している
- 抗不整脈薬の効果が不十分
- 薬の副作用がある
- 心房細動によって心機能が低下している
- 心不全を合併している
- 正常な脈を維持したい
- 長期間の抗不整脈薬使用を避けたい
- 薬物治療とアブレーションを比較し、アブレーションを希望している
症状のある発作性心房細動では、抗不整脈薬を使用する前にアブレーションを選択肢として検討できる場合があります。
一方、症状が少なく、薬で脈拍数が安定し、心機能も保たれている方では、薬物治療を中心に管理することがあります。
アブレーションの適応は年齢だけでは決まりません。
期待できる効果、心房細動の持続期間、左心房の大きさ、再発の可能性、合併症、薬物治療を続ける場合の利点と注意点を比較して判断します。
心房細動なら必ずアブレーションを受けるべきですか?
すべての心房細動にアブレーションが必要なわけではありません。
薬で脈拍数が安定し、症状が少なく、心機能も保たれている場合は、抗凝固療法とレートコントロールで管理することがあります。
抗不整脈薬によって発作を十分に抑えられる方もいます。
「アブレーションを受けないと心房細動を治療していない」ということではありません。
脳梗塞を防ぐこと、心不全を防ぐこと、症状を軽くすることを踏まえて治療方法を選択します。
カテーテルアブレーションにはどのような合併症がありますか?
カテーテルアブレーションは開胸手術ではありませんが、合併症の可能性はゼロではありません。
主な合併症には次のものがあります。
- 足の付け根からの出血や血管損傷
- 心臓の周囲に血液がたまる心タンポナーデ
- 脳梗塞などの血栓塞栓症
- 心膜炎
- 肺静脈狭窄
- 横隔神経障害
- 食道周囲の障害
- 鎮静や麻酔に伴う合併症
合併症の種類や起こりやすさは、使用する治療方法や患者さんの状態によって異なります。
治療前には、期待できる効果、合併症、再発の可能性について説明を受けたうえで判断します。
アブレーションを受ければ心房細動は完全に治りますか?
アブレーション後に心房細動が再発することがあります。
肺静脈と左心房の間に再び電気が通る場合や、肺静脈以外から異常な電気信号が発生する場合があるためです。
一般に、発作性心房細動は、長期間続いている持続性心房細動よりも正常な脈を維持しやすい傾向があります。
再発した場合は、発作の頻度、持続時間、症状、心機能を確認し、薬物治療を続けるか、再度アブレーションを行うかを検討します。
治療後に動悸があっても、必ず心房細動が再発したとは限りません。
期外収縮、心房頻拍、治療後早期の一時的な心房細動などが原因となる場合があるため、心電図で確認します。
アブレーション後も抗凝固薬は必要ですか?
アブレーション後も、一定期間は抗凝固薬を継続します。
その後も抗凝固薬を続けるかどうかは、年齢、高血圧、糖尿病、心不全、脳梗塞の既往などを踏まえて判断します。
正常な脈が続いているように見えても、症状のない心房細動が再発している場合があります。
「アブレーションに成功したから抗凝固薬を中止してよい」とは限りません。
自己判断で抗凝固薬を中止しないでください。
アブレーション後にはどのようなフォローが必要ですか?
アブレーション後も、再発の有無、薬の必要性、脳梗塞の危険性を定期的に確認します。
- 動悸や息切れの有無
- 血圧と脈拍
- 12誘導心電図
- ホルター心電図
- 心臓超音波検査
- 抗凝固薬や抗不整脈薬の調整
- 腎機能や肝機能
- 高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸などの管理
アブレーション後に症状がなくても、短時間の心房細動が再発している場合があります。
定期的に心電図を記録し、治療後の状態を確認します。
心房細動を悪化させないためにできることはありますか?
心房細動の治療では、不整脈だけでなく、発症や再発に関係する病気と生活習慣も管理します。
- 血圧を適切に管理する
- 適正体重を目指す
- 多量の飲酒を避ける
- 禁煙する
- 睡眠時間を確保する
- 睡眠時無呼吸症候群を治療する
- 糖尿病を管理する
- 過度な脱水を避ける
生活習慣の改善だけで心房細動をすべて防げるわけではありません。
アブレーション後を含めて再発しにくい状態を整え、脳梗塞や心不全の危険性を下げるために必要な管理です。
心房細動で救急相談を検討する症状はありますか?
心房細動による動悸があっても、意識がはっきりしていて症状が軽い場合は、すべて救急要請が必要というわけではありません。
安静にしても強い症状が続く場合や、次の症状を伴う場合は、救急相談または救急要請を検討してください。
- 強い胸痛
- 著しい呼吸困難
- 意識を失った
- 意識が遠のく感じが強い
- 顔や手足の片側が動かしにくい
- ろれつが回らない
- 言葉が出にくい
- 著しく体調が悪い状態で脈が速い
症状が軽くても、初めて脈の乱れを指摘された場合や、動悸を繰り返す場合は循環器内科へご相談ください。
よくある質問
心房細動は自然に治ることがありますか?
発作性心房細動は自然に停止することがあります。
ただし、自然に停止しても再発する可能性があり、脳梗塞を予防する治療が必要かどうかの評価も必要です。
心房細動があっても運動できますか?
心拍数、症状、心機能が安定していれば、運動できる方は多くいます。
著しい頻脈、息切れ、胸痛、めまいがあるときは運動を中止し、治療内容を確認してください。
お酒をやめれば心房細動は治りますか?
飲酒が発作のきっかけになる方はいます。
飲酒量を減らすことで発作が減る可能性はありますが、飲酒を控えるだけで心房細動が完全に治るとは限りません。
薬物治療とアブレーションはどちらがよいですか?
一律にどちらがよいとは決められません。
症状、年齢、心房細動の持続期間、心機能、持病、薬の効果、本人の希望によって適した治療は異なります。
薬物治療から始める方もいれば、早い段階でアブレーションを検討する方もいます。
現在、他の医療機関で心房細動の治療を受けていますが、相談できますか?
現在、他の医療機関で心房細動の治療を受けている方もご相談いただけます。
治療方針、薬の必要性、カテーテルアブレーションの適応、治療後の管理などについて確認したいことがある場合は、これまでの検査結果や治療経過を踏まえ、不整脈専門医の立場からご説明します。
当院への転院や治療の変更を前提とするものではありません。
現在の主治医による治療を尊重し、ご希望や必要性に応じて主治医と連携しながら診療します。
他院でアブレーションを受けた後の通院にも対応していますか?
他院で心房細動アブレーションを受けた方の術後フォローにも対応します。
12誘導心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査、抗凝固薬や抗不整脈薬の調整などを行います。
治療を受けた医療機関との連携が必要な場合は、治療内容を確認しながら診療します。
はた内科・不整脈クリニックの心房細動診療
院長は、不整脈専門医として春日部中央総合病院にて8年間、心房細動を含むカテーテルアブレーション治療に携わってきました。
心房細動が見つかった場合も、最初からアブレーションありきで治療を決めることはありません。
- 脳梗塞予防の抗凝固薬が必要か
- 脈拍数を調整する薬が必要か
- 抗不整脈薬による治療が適しているか
- カテーテルアブレーションによる効果が期待できるか
- 心不全や心臓弁膜症を合併していないか
- 高血圧や睡眠時無呼吸などの管理が必要か
薬物治療を選択した場合は、心電図と血液検査を行いながら、治療効果と副作用を確認します。
カテーテルアブレーションが適していると判断し、患者さんが治療を希望された場合は、春日部中央総合病院と連携します。
院長が同院の医療チームとともにカテーテルアブレーション治療を担当し、退院後は、はた内科・不整脈クリニックで継続的にフォローします。
術後は、12誘導心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などを行い、抗凝固薬や抗不整脈薬を調整します。
他院でアブレーションを受けた方の術後管理にも対応します。
現在、他の医療機関で治療中の方からのご相談にも対応し、これまでの治療経過を踏まえて、治療方針や今後の管理についてご説明します。
診断、薬物治療、アブレーションの検討、治療後の経過観察まで、同じ医師が継続して診療します。
春日部市で心房細動が気になる方へ
心房細動の治療は、アブレーションを受けるかどうかだけで決まるものではありません。
脳梗塞を防ぐこと、心不全を防ぐこと、症状を軽くすること、生活への影響を減らすことを考えながら治療方法を選択します。
はた内科・不整脈クリニックでは、12誘導心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査、血液検査などを用いて、心房細動の状態を評価します。
春日部市藤塚周辺で、脈がバラバラする、動悸がある、健診や血圧計で不整脈を指摘された、心房細動の薬やアブレーションについて相談したいという方はご相談ください。
※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や治療方針に代わるものではありません。
執筆、監修
はた内科・不整脈クリニック
院長 畠 信哉
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本循環器学会認定 循環器専門医
日本不整脈心電学会認定 不整脈専門医
参考資料
- 日本循環器学会、日本不整脈心電学会「2024年JCS/JHRSガイドラインフォーカスアップデート版 不整脈治療」
- 日本循環器学会、日本不整脈心電学会「2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン」
- 日本循環器学会、日本不整脈心電学会「2018年改訂版 不整脈非薬物治療ガイドライン」
